ネガティブ嫁の不妊日記

フーナー不良、内膜ポリープ 、体外受精で稽留流産それでも子どもがほしいから ネガティヴばかりですいません

子どものいない女性

今日は今でも思い出すと切なくなる思い出話をしようと思います

 

ずいぶん前なので記憶があいまいですがご了承ください

 

あれは私が小学校2〜3年くらいだったかな

友達数人と土手に花見をしに行った時です

シートを広げてお菓子を食べていたら

女性が話しかけて来たんです

子どもだったから大人の年齢は分かりませんが20代後半〜30代前半だったかな

 

女性「楽しそうにしてるね〜、見てて微笑ましくなっちゃうな」

みたいなことを言ってきて

少し話していたらその女性から

女性「良かった今からうちに来ない?ここから近いの」

とお誘いがありました

 

子どもでも分かりますよ

いくら女性でも知らない人のうちに遊びに行くことがどんなに危ないか

でも小綺麗にして身なりはちゃんとしてるし

優しい感じで怪しい感じはまったくない

こっちは数人いるし

家行って危なそうなら帰ってこようとなって

行くことにしてしまいました

 

女性の家は本当に土手のすぐ側のマンションでした

家の中は広くて綺麗に整頓されてるし

夫婦の写真が飾られていたりして

変な人とは思えません

その時なんとなく

この女性は子どもがいない人なんだなと思いました

 

旦那さんは仕事でいないらしく

その女性だけなので気兼ねなく居させてもらいました

美味しいお菓子が沢山出てきて

女性は優しいし居心地が良かった

帰る時も「また遊びに来てねー」と笑顔で言われて

また来てもいいかもと思ってしまいました

 

ある日、また友達とあの女性のうちに遊びに行きたいねっということになりました

行けば美味しいお菓子にありつけると下心を持って

連絡先を知らないので直接覚えていたマンションまで行きました

インターホンを押して

この間遊びに来た小学生だと伝えました

 

バツが悪そうな顔で玄関が開けられました

女性「実は今、お客さんが来てるんだ。ごめんね・・・」

部屋の奥からはあきらかに複数の子どもの声がします

キャッキャと楽しそうな

この間の私達のような笑い声が

 

この一瞬ですぐに悟りました

この女性は子どもがいなくて寂しくて

時々子どもに声をかけては家に招き入れてるんだと

ずっとそんなことを繰り返しているのかもしれない

寂しい女性

 

それから二度とあの女性のうちには遊びに行きませんでした

 

子どもがいない今はあの女性の気持ちがよく分かります

昼間広い家で一人でいたら子どもを呼びたくなりますよ

あの女性を非難することは出来ません

もしかしたら子どもができなくて悩んでいたのかもしれない

 

今でも思い出すと切なくなる思い出です